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立体骨様組織創生による骨再生医療の実現

研究テーマ

  • 間葉系幹細胞集塊のメカノトランスダクション制御により、骨基質・骨芽細胞・骨細胞からなる立体骨様組織を創生
  • 人工材料を含まない真の意味の立体骨様組織を提供する世界初の顎骨再生医療技術
  • 広範な骨再生医療実現の為の基盤技術確立

研究内容

目標・狙い

失われた顎骨を再生させる理想的な治療法は、骨基質・骨芽細胞・骨細胞を供給する自家骨移植である。しかし実際には、その採取量には限りがあり、移植する自家骨の量が不足し適応出来ないケースが多い。したがって、自家骨に類似した立体骨様組織を作製・供給する体制が確立できれば、革新的な顎骨再生医療が実現する。

 

 

 

想定される市場・製品・産業分野

  • ●再生医療製品(歯科領域、骨疾患領域他)

 

概要

  • ●生体の間葉系幹細胞は場の硬さなどに応じた組織構築を行うことが近年報告された。そこで、浮遊培養される立体的間葉系幹細胞集塊(C-MSCs)にゲル包埋培養を用いて場の硬さを与え、骨基質・骨芽細胞・骨細胞からなる立体骨様組織を創生することに成功した。

 

本研究の優位性

  • ●人工材料を全く使用しない条件ではこれまで得られなかった、骨基質・骨芽細胞・骨細胞からなる立体骨様組織創生技術を確立し、その骨様組織の移植により効果的に骨組織再生が促進することを確認した。

 

 

特許

  • ●特願2019-089161: 骨様組織及びその製造法
  • ●特願2018-514236: 凍結細胞集塊及び凍結細胞集塊の製造方法

 

用途

  • ●顎骨再生医療
  • ●骨疾患再生医療

 

連携企業に求めること

  • ●臨床研究実施のための連携:「大型大動物を用いたヒトへの外挿性確認試験」「非臨床安全性試験」を実施可能な企業との共同研究など
  • ●効果向上と低コスト化のための連携:「培養機材」「自動培養装置」「メカノメディシン」「安全・効果的な細胞供給」の技術を保有する企業との共同研究など
  • ●グラント申請(AMED等)に協働していただける企業との共同研究など

 

 

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加治屋 幹人

MIKIHITO KAJIYA

大学院医系科学研究科
歯学部
教授

2005年 広島大学歯学部卒業
2009年 広島大学大学院歯周病態学研究室 博士課程終了 歯学博士取得
2009年 The Forsyth Institute (米国) リサーチフェロー
2012年 広島大学病院口腔維持修復歯科歯周診療科 助教 
2017年 日本再生医療学会 再生医療認定医
2017年 広島大学大学院医歯薬保健学研究科歯周病態学研究室 助教
2019年 広島大学大学院医系科学研究科歯周病態学 助教
2022年 広島大学大学院医系科学研究科口腔先端治療開発学 教授
2022年 広島大学病院(歯)口腔検査センター 教授
2022年 広島大学ナノデバイス研究所 教授(併任)