わが国では少子高齢化や核家族化が進む中で、ペットを家族の一員として迎える「ペットの家族化」が進んでいます。特に現在のコロナ禍では、ペットに依存する傾向が強まり、現在の犬・猫の飼育頭数は約1,600万頭と15歳以下の子供の数を上回っていると言われています。
一方で、近年わが国は、様々な自然災害に見舞われていますが、過去の災害時にペットの飼い主が、動物が苦手な人や動物アレルギーの人等とのトラブルを懸念して、避難を断念したために被災した事例やペットを失ったことが原因でPTSDを発症した事例等、人と動物の双方にとって深刻な問題になりました。そこで環境省はペットと飼い主との「同行避難」を原則とするガイドラインを作成し、自治体と連携を図る等、様々な対策が講じられています。
本シンポジウムは、広島大学が産学で研究をすすめる「災害時におけるペット同行避難」をテーマとして、省庁や自治体、研究機関、民間企業、防災コンサル等、各界の有識者にお集まりいただき、災害時のペット同行避難に関する今後の取組方など諸課題を産官学で考えるシンポジウムとなります。
ご興味のある方はどなたでも無料で参加できます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
開催概要
ヒトと動物の関係学会 地域シンポジウム「災害時におけるペットとの同行避難を考える」