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最新研究結果

【研究成果】音響センサーをイスに内蔵~座るだけで心臓の「触診」ができるシステムを開発~

本研究成果のポイント

  • ●非常に広帯域(0.5~80Hz)の音響振動情報(音響脈波:Acoustic Pulse Wave:APW)を記録できる音響センシングシステムを開発
  • ●前胸部から得られたAPWから、非常に低い周波数帯域の心尖拍動図相当波形(Cardiac Apex Beat:CAB)と、それよりも周波数の高い心音図相当波形(Cardiac Acoustic Sound:CAS)の二つを取得。
  • ●センサーをイスに埋め込み、胸部・腹部の背面、腰部などからAPWを得ることにより、座るだけで、長時間にわたる心臓および血管系の状態推定が可能に。

 

概要

広島大学大学院医系科学研究科の吉栖正生教授らを中心とする研究チームは、株式会社デルタツーリングとの共同研究により、非侵襲的に生体表面から生体脈波を採取する「確率共鳴を用いた音響センシングシステム」(4SR)を開発し、本システムにより得られる0.5~80Hzの広帯域にわたる音響振動情報を、「音響脈波」(Acoustic Pulse Wave:APW)と命名しました。
本研究成果は、2021年7月1日に「Scientific Reports」に掲載されました。

 

本研究成果は、2021年7月1日に「Scientific Reports」に掲載されました。

論文情報

  • ●掲載誌: 「Scientific Reports」
  • ●論文タイトル: 「確率共鳴を用いた音響センシングシステムにより得られた音響脈波からの心尖拍動抽出」
  • ●著者名: 藤田悦則1,2, 堀川正博2 延廣良香2, 前田慎一郎2, 小島重行2, 小倉由美2, 村田幸治3, 木阪智彦4, 垰田和史5, 金子成彦6, 吉栖正生1
    1 広島大学大学院医系科学研究科
    2 (株)デルタツーリング
    3山陽学園大学大学院看護学研究科
    4広島大学学術・社会連携室産学連携推進部
    5びわこリハビリテーション専門職大学リハビリテーション学部・作業療法学科
    6早稲田大学理工学術院 国際理工学センター 創造理工学部
  • ●DOI: 10.1038/s41598-021-92983-6