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最新研究結果

魚類寄生虫ウオジラミ類の吸着メカニズムを世界で初めて解明~単純な運動を吸盤開閉の運動に変換する仕組み~

【本研究成果のポイント】
●養殖産業に甚大な被害をもたらす魚類寄生虫ウオジラミ類の吸着メカニズムを世界で初めて詳細に解明した
●付属肢の単純な遊泳行動を吸盤の開閉運動に変換させるクチクラの内部構造を見出した
●クチクラの内部構造の相違によって様々な運動機能を発現させることができる
●ウオジラミ類の吸盤は種の違いがほとんどないステレオタイプであることから、粘液で覆われた魚類の組織上への付着に特化した吸着メカニズムであると推定された

 

【今後の展開】
クチクラの内部構造の違いにより、様々な機能を作り出すことができることが判明したため、バイオミミクリーの観点から応用が期待できる。また、吸着器官を発現させない遺伝的な処理を行えば、経済被害は軽減できる可能性がある。