2018年から5年間、チリのカウンターパート(加えて、複数省庁と民間団体から構成される)とともにJST/JICAが支援する地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の代表研究者となり、当国の連携を強めています。
本プログラムでは、熱帯・亜熱帯を含むチリの養殖環境における病原細菌の環境内動態ともに、環境遺伝生態学、細菌学の重要な課題の一つであり、2016年伊勢志摩サミットでも緊急の対策が必要である課題として取り上げられた、抗生物質耐性菌の問題に産官学市民一丸となって対策に取り組んでいます。
このSATREPSを通して民間企業と共同開発した“オンサイト実験システム”を用いて、国内外のフィールドでの抗生物質耐性菌、病原菌の自己迅速診断教育と、集約したデータによるこれらの出現予測情報をインターネットで提供予定です。
また、同じく企業と共同開発中の高度な実験装置を組み込んだ、マイクロバスサイズの可動式実験システムによるオンサイト微生物高度解析を、現地専門家育成に利用予定です。
先日この取り組みがチリのテレビで報道されました。