広島大学大学院医系科学研究科 田中 純子教授らの研究グループは、日本における2015年時点の肝炎ウイルス持続感染者数の算出と2035年までの動向を予測しました。
最初に、NDB (National database)から正確に患者数を算出するための方法を検証しました。次に、厚生労働省の公的資料や日赤初回献血者集団のHBV・HCV感染率の資料や、大規模血清疫学調査から得た成果を基に2035年までの持続感染者数の予測を行い、WHO目標「2030年までのウイルス肝炎撲滅」に向けた進捗状況を評価しました。
本研究は、厚生労働科学研究費補助金 肝炎等克服政策研究事業「肝炎ウイルス感染状況の把握及び肝炎ウイルス排除への方策に資する疫学研究」の一環として行われました。
本研究成果は、3月16日に国際科学誌「The Lancet Regional Health - Western Pacific」に掲載されました。